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新潮ミステリー大賞『レプリカたちの夜』もやもや近未来SF小説!
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本のソムリエ じゅんです。
amazon評価(2017/3/13現在) :
感動度 :
かっこいい度 :
感情移入度 :
じゅん評価:
この本『レプリカたちの夜』はこんな方におすすめ
・不思議感満載の小説が好きな人
・近未来の出来事を語った小説が好きな人
・新潮ミステリー大賞受賞作を読んでみたいと直感的に思った人
第2回新潮ミステリー大賞受賞作品!
小説の新人賞に応募するに当たって、いろいろな新人賞の受賞作品を読んでおこうと思い、手に取った作品のひとつです。
この作品が受賞した賞は『第2回新潮ミステリー大賞』。
最後まで読んでの感想は『不思議な作品』。
この作品が受賞した賞は『ミステリー』大賞、つまり『ミステリー』作品のはずなのですが、『ミステリーか?』と聞かれると、自信を持って『ミステリー』と答えることはできない、なんだか不思議な作品。
『ミステリー』が『謎を解き明かす物語』であるならば、『ミステリー』と言っていいのでしょう。
審査員の伊坂幸太郎さんはこう言っています。
『ミステリーかどうか、そんなことはどうでもいいなあ、と感じるほど僕はこの作品を気に入っています』
そんな作品です。
すべてが曖昧なまま物語は進んでいく
物語は初っ端からもやもや感満載で始まります。
レプリカ工場で本物のシロクマを見たような気がする、品質管理部長が存在したような気がする、あんな人がいたような気がする、そんなものがあったような気がする・・・
終始こんな感じでストーリーは進んでいき、最後まで『???』という状態が続きます。
このもやもや感を我慢できない人はこの小説を気に入ることはできないでしょう。
しかし、選考委員の伊坂幸太郎さんや道尾秀介さん、貴志祐介さんというそうそうたるメンバーの選評を読むと、明らかに彼らがこの作品にはまっていることが伺われます。
この不思議感満載の『近未来SF的ミステリー小説』を読んでみたい、と思われたらぜひ手に取ってみてください。
わたし?
私は、こんなもやもやした感じの小説、自分でも書いてみたいな、と思ってしまいました。