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芥川賞受賞作『火花』は太宰治ではない、ピース又吉の芸人としての心の叫びだ!
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本のソムリエ じゅんです。
amazon評価(2016/7/17現在) :
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じゅん評価:
目次
この本はこんな方におすすめ
・ピース又吉が好きな人
・お笑いに対する又吉さんの思いを知りたい人
・自分の人生を見つめ直したいと思ってる人
『火花』紹介動画
お笑いピース又吉の『火花』は芥川賞にふさわしい作品なのか?
2015年、文学会はこの男の書いた一冊の本の話題一色となりました。
お笑いコンビ『ピース』の又吉直樹があらわした純文学小説『火花』。
これまで芸能人が書いた小説では、水嶋ヒロさんが『ポプラ社小説大賞』を受賞し、最近では押切もえさんも話題です。
最近は出版不況とも言われ、彼ら人気芸能人のネームバリューにあやかろうというところは少なからずあるようです。
とは言え、それら受賞が本当に彼らのネームバリューを利用しようとしただけなのか、実際に面白い作品なのかは、読んでみなければ分かりません。
という訳で、タイミング的にはブームが過ぎた後ですが、ネットドラマ化されるタイミングということでもあったので、私も読んでみました。
『火花』はこんな作品だ!
主人公は、お笑いコンビ『スパークス』のボケ担当『徳永』。
準主人公には、お笑いコンビ『あほんだら』のボケ担当『神谷』。
物語はこの2人を中心に進められていきます。
というか、この2人以外はほとんどおまけ程度にしか出てきません。
『スパークス』、『あほんだら』それぞれの相方でさえ、ほんの一瞬出てくるだけ。
正直、もっとここのエピソード、話を膨らました方が良いんじゃないかな?と言った粗削りな部分が多いと感じました。
ただ逆に、この2人の交流の部分に絞ったおかげで、だらだらと長くならずに済んだのだから、この書き方で良いのかも、という気もしています。
主人公『徳永』は、恐らくピース又吉さんが普段思っていることを吐露するために存在しているキャラクターなのでしょう。
特に物語の終盤は、又吉さんのお笑いに対する思いがガンガンぶつけられていたように思います。
『火花』はお笑いピースの又吉さんの思いがあふれている、そんな作品と言えます。
私が感じたピース又吉の『火花』という作品
小説を読んでの感想なんて、人それぞれなのだから、私がこの作品は芥川賞受賞にふさわしいのかどうかなんて言うのは、おこがましいでしょう。
ただこの作品は、お笑いの世界を生きている又吉さんだからこそ書けたのだということは言えると思います。
主人公『徳永』の思いは、又吉さんの思いそのものという感じがひしひしと伝わってきますし。
普段テレビに出ている又吉さんが嫌いではない、というのであれば、読んで『つまらない』と思うことはないのではないでしょうか。
まだあなたが、この作品を読んだことがないのであれば、一度読んでみて評価をしてみてはいかがでしょうか?